2017年11月17日金曜日

シロヨメナ

清教学園のグラウンドからテニスコートに向かう道で「シロヨメナ」が咲いているのを見つけました。ヨメナという名前は嫁のようにかわいい花を咲かせることから「嫁菜」という名前がついたと言われています(他にも説があるそうですが)。ヨメナの仲間には「ペラペラヨメナ」というおもしろい名前のものまであります。

ヨメナに代表されるキク科のシオン属は「ノギク(野菊)」と呼ばれ、きれいな花を咲かせますが、種の見分けが非常に難しいです。清教学園に生えていたものは、「葉が茎を抱かないこと」と「冠毛が長いこと」から私は「シロヨメナ」と同定したのですが、他にも
ヨメナ、イナカギク、ノコンギクなど似ている種類がたくさんあります。


セイタカアワダチソウ

清教学園では多くのセイタカアワダチソウが見られます。この時期どこでもよく見かけるので名前を知っている人も多いと思います。


セイタカアワダチソウの特徴として「アレロパシー」が知られています。根から化学物質を分泌し、他の植物が生育するのを阻害します。この作用を「アレロパシー」と言います(アレロバシーは「他感作用」とも言い、促進する物質にも使います)。

「それではセイタカアワダチソウ自身も育たなくなるのでは?」と思いませんか?…高密度になると自身にも中毒を引き起こし生育できなくなるそうです。とは言っても群生している姿をよくみるので「本当かな?」とも思ってしまいますね…。

またアカマツにも他の植物の生育を阻害するアレロパシーが知られています。清教学園にもアカマツが生えているので、アカマツの下に生えている植物の数を調査しているのもおもしろいかも知れませんね!

日本の侵略的外来生物にも指定されているので邪魔者扱いされる植物ですが、よく観察してみると、花もかわいい形をしています。



2017年11月13日月曜日

ススキ

以前「クズ」を紹介した時に「秋の七草」を紹介しました。
〜以前投稿した文より〜
秋の七草は「お好きな服は?」と覚えます。
(お:オミナエシ、す:ススキ、き:キキョウ、な:ナデシコ、ふ:フジバカマ、く:クズ、は:ハギ)

今回は秋の七草の「ススキ」をご紹介します。今の時期は「セイタカアワダチソウ」や「ススキ」がどこでも見られ、よく目立ちますね。下の写真は清教学園で10月2日に撮影したものです。花穂は赤い色をしています。


まだ赤みががっているススキもありましたが、下の写真(11月13日に清教学園で撮影)のように白い毛のある種子(穎果)がつくと、穂全体が白っぽく、いかにもススキらしくなります。


イヌタデ

植物の名前には「イヌ」と付いているものが多いです。「犬死に」という言葉のように「イヌ」という言葉は、「役に立たない」という意味で使われます。そこで、役に立たないけれども姿や形がよく似ている植物の名前に「イヌ」がつけられることがあります。(犬には申し訳ないですね…)

今日撮影した「イヌタデ」もそんな「イヌ」がついている植物の1つです。(写真は11月13日に清教学園で撮影)

「ヤナギタデ」と呼ばれる種類があるのですが、これは辛みがあり刺身のつまに利用されたりします。刺身についている赤紫色のカイワレのようなものを見たことはありませんか?…そうこれがヤナギタデです(ヤナギタデの子葉(芽生え))(下写真)。「タデ食う虫も好きずき」という言葉もこの辛みのある葉をもったヤナギタデに対して言った言葉です。

これに対して特に「役に立たない」イヌタデですが、じっくり観察してみると意外と綺麗な花を咲かせています。皆さんはどう思いますか?