2017年8月10日木曜日

エノコログサ

夏になりあちこちで「エノコログサ」が見られるようになりました。「猫じゃらし」の愛称で親しまれ、誰もが知っている植物であると思います。

エノコログサの名前の由来は「犬っころ草」、エノコログサの形状が犬の尾に似ていることからその名がついています。名前のエノコログサは犬の名から、別名のネコジャラシは猫の名からと少し不思議な感じがしますね。

植物、特に野草に対して「花」と「草」という分け方をする人がいますが、どのような草であっても花を咲かせます。(シダ植物などの例外はありますが…)特にエノコログサなどのイネ科は褐色や緑色のものを花序につけますが、これは小穂(しょうすい)と言って、花を含む構造です。虫に花粉を運んでもらう「虫媒花」ではなく、風に花粉を運んでもらう「風媒花」であるため、花弁などが退化し、花のように見えないだけで、これも立派な花なんです。「地味な花に進化させた」と言っても良いでしょう。


(2017年7/29清教学園で撮影)

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