2018年6月16日土曜日

ムラサキカタバミ

「帰化植物」という言葉を知っていますか?
本来自生していなかった植物で、外国から入ってきて定着したものをいいます。

このブログで紹介してきたアメリカフウロ、オランダミミナグサ、セイヨウタンポポなどは分かりやすいですが、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、シロツメクサなども実は帰化植物です。オオイヌノフグリは知らない間に日本に入ってきた「自然帰化植物」ですが、シロツメクサは、ガラス製品などを箱に入れて運ぶ際に詰め物として利用され、日本に入ってきた「人為的帰化植物」です。6月11日に撮影したこのムラサキカタバミも人為的帰化植物です。鑑賞用として持ち込まれたようです。
帰化植物は江戸時代末期や明治時代に入ってきたものが多いので、おそらく日本が開国した当時に海外から多くの植物が入ってきたのでしょうね。


2018年6月15日金曜日

ヘビイチゴ

6月11日(月)にテニスコート横の階段でヘビイチゴが咲いているのを見つけて写真を撮りました。(また、果実ができていたものもありました。)以前「クサイチゴ」と「ヘビイチゴ」について記事を投稿したので、今回は違う視点で記事を書きたいと思います。(以前の記事はこちら→http://seikyorikabu.blogspot.com/2017/07/blog-post_73.html

植物は芽が出て(開芽)、葉がつき(シュートの展開)、花が咲いて(開花)、実を結び(結実)、葉が落ちて枯れる(落葉)などを毎年周期的に繰り返していますよね?このような植物の成長の時間的・季節的パターンをフェノロジー(phenology):植物季節と言います。フェノロジーから木本を見ると「常緑性」や「落葉性」が有名ですね。フェノロジーから草本を見るとどうでしょうか?短期間で地上部が枯死してしまうものが草本なので、基本的に草本は落葉性です。ただ、このヘビイチゴは「常緑性」です((落葉性(夏緑性)と書かれている場合もありますが)葉の寿命は短いですが、絶えず交替するため年中次々と開きます。‥それでは前回投稿したノビルではどうでしょうか?ノビルの地上部は秋から春まで残るので「落葉性」の「冬緑性」です。‥このようにフェノロジーから植物を見ていくのも面白いですね!






2018年6月14日木曜日

アツバキミガヨラン

清教学園のヒマラヤスギの隣で「アツバキミガヨラン」が咲いていました。名前がややこしいですが、漢字にすると「厚葉 君が代 ラン」なので分かりやすいと思います。名前の由来は諸説あるようですが、アツバキミガヨランは北アメリカ原産で、英名の「Lord's candlestick(神様の燭台(しょくだい)‥ろうそくを立てるための台)」を日本語にして「君が代」にしたそうです。少し無理矢理な気がしますが‥。

5月〜6月、10月と年に2回花を咲かせるので、また10月にもチェックしてみたいと思います。



(写真は6月11日に撮影)

2018年6月13日水曜日

ホタルブクロ

清教学園通学路「しらかしの径」やその他の場所でもホタルブクロをよく見かけるようになりました。(写真は6月11日に撮影)ホタルブクロは花冠が大きいので皆さんのよく目にするのではないでしょうか??

以前投稿した記事にホタルブクロについて書いてありますので是非チェックしてみて下さい→http://seikyorikabu.blogspot.com/2017/07/blog-post_80.html








2018年6月12日火曜日

ノビル

先日「むかご」をつくる植物「コモチマンネングサ」についてご紹介しました。今回紹介するのも同じ「むかご」を作る植物、「ノビル」です。食堂前からグラウンドに続く道の斜面に咲いているのを見つけました。ノビルは花の一部がむかごに変わるのが特徴です。

(写真は6月11日に撮影)
むかご(珠芽(しゅが)ともいう)についてもう少し説明しておくと‥、芽はつく位置によって「頂芽(ちょうが)」と「腋芽(えきが)」に分けることができます。シュートの頂端にある芽が頂芽で、葉の付け根にあるのが腋芽です。頂芽が伸びるとシュートが長くなり、腋芽が伸びると別のシュートができます。そしてこの腋芽が養分を蓄えて肥大したものが「むかご(珠芽)」です。これが落ちると新個体になります。(無性生殖をするのでしたね。)

「ノビル」は山菜として利用されたりもしますが、2年程前に、このノビルではなく誤ってスイセンを食べ食中毒を起こしたというニュースも出ていましたね。




2018年6月9日土曜日

タイサンボク

「タイサンボク」は北アメリカ原産の常緑高木です。清教学園でも食堂前に植えられているのですが、花が咲いていることに今まで気づいていませんでした。「タイサンボクはある程度の大きさに達しないと花を咲かせない」という記事を読んだことがあったので、「まだ個体が小さいから花を咲かせない」と思っていました。6月4日、上の教室から覗いてみると大きな花を咲かせているのを発見しました。今まではただ見えていなかっただけだったようです。皆さんもこの「タイサンボク」の花を見つけるのに挑戦してみて下さいね!
(下の写真は他の場所で撮影したタイサンボクの花です。この個体は低い場所に花が咲いていたため撮影が容易でした。)

(下の写真は清教学園の食堂前に生育しているタイサンボク。花を見つけることができますか??写真は6月4日に撮影) 

(タイサンボクの 葉はこんなに大きい!)




2018年6月8日金曜日

コモチマンネングサ(続き)

昨日「コモチマンネングサ」の記事を投稿しました。今回はその続きのお話です。(高校生物の授業で説明するような内容になってしまうかも知れませんが‥)
植物は4億7500万年前にはじめて陸上に移動しました。その時から「乾燥」に対しての問題を常に持っています。1つの例として「光合成」が挙げられます。葉の表面にある気孔を通してCOを取り入れますが、暑く乾燥していると気孔から水分がどんどん出ていくので、気孔を閉じる必要があります。これによって水を保持するんですね。

でも、気孔を閉じてしまうと今度はCO2が入ってくるのを制限するので、CO2濃度が減少し、O2濃度が上昇し始めます。このとき「光呼吸(ひかりこきゅう)」と呼ばれる反応を起こしてしまいます。(光呼吸は「無駄」な過程です。)

つまり、暑く乾燥している気候に対して「気孔を閉じたい」けれど、光合成に必要なCOを取り入れるために「気孔を開けたい」ということになります。

これを防ぐためにCAM植物(カム植物)「夜間に気孔を開いて、昼間に閉じる」という方法を利用しています。ふつう見られる植物とは逆の反応です。この代謝過程はベンケイソウ科(Crassulaceae)で最初に発見されたので、CAMCrassulacean acid metabolism)植物(ベンケイソウ型有機酸代謝)と呼ばれています。

夜間にCO
を取り込んで「リンゴ酸」と呼ばれる物質を合成します。そして昼間になると、前夜につくられたリンゴ酸からCOが放出され、これを利用します。

さて少し難しい話になってしまいましたが、この「コモチマンネングサ」もベンケイソウ科の「CAM植物」なのです。なぜ乾燥に強いCAM植物が普通に見られるのかが不思議ですね。コンクリートの隙間などの環境に適応したのでしょうか?そのようなことを調べてみるのも面白いかも知れませんね!(清教学園のコモチマンネングサはコンクリートの隙間から生えていました。)