2019年12月16日月曜日

大阪市自然史博物館のフタバガキ

高校生物では熱帯多雨林の代表的な植物としてフタバガキを紹介しますが、大阪自然史博物館に行った時に、ちょうどこのフタバガキの種子の展示を写真に撮ったのでご紹介したいと思います。
これがフタバガキの種子です。かなり大きくて10cm以上あります。このように翼がある種子のことを翼果と言います。翼のついた種子は回転しながら落ち、風に流されて遠くまで運ばれていきます。こんな大きくて重い種子なら下に落ちるだけでは?と思うかも知れませんが、フタバガキは高さ50mにもなるので、落ちている間に遠くに運ばれます。

自然史博物館では上の写真のような展示があり、下から吹き出す風によって種子が回転する様子を見ることができます。(機械の調子が悪い時は上手くまわりませんが・・)


2019年12月13日金曜日

ツリガネニンジン

これは10月2日に清教学園で撮影した「ツリガネニンジン」です。昨年度と同様、同じ時期にまたしらかしの径で咲いていました。(昨年度の記事はこちら→http://seikyorikabu.blogspot.com/2018/10/blog-post.html

以前の記事でも、ツリガネは花の形をお寺の鐘楼に吊るされた鐘に見立て・・と説明しましたが、ニンジンの方は地下の根を挑戦ニンジンに見立てています。

ホタルブクロと同じキキョウ科ですね。

2019年12月12日木曜日

ノコンギク

この写真は清教学園の専用通学路「しらかしの径」で9月21日に撮影したものです。
以前は清教学園に生育する「ヨメナ」を紹介しましたが、ヨメナやノコンギクの違いは非常に難しいですね。以下の方法使って、次回咲いた時はちゃんと同定したいと思います。

ノコンギクは冠毛が長い、ヨメナは短い
ノコンギクの葉はざらつくが、ヨメナの葉はつるつる


写真は清教学園で9月21日撮影

2019年12月11日水曜日

ヤナギバルイラソウ

これは校外(堺市)で9月23日に撮影したものですが、用水路の壁沿いにヤナギバルイラソウが咲いていました。(名前の由来はヤナギの葉に似たルイラ草という意から(ルイラは植物学者の名前))

メキシコ原産の外来生物で、見た目はキレイですが、コンクリートの隙間にも生えているので、厳しい環境にも強く、また繁殖力も強いです。



2019年12月10日火曜日

狂い咲きのホタルブクロ!?

この写真は9月21日に撮影したものですが、時期はずれのホタルブクロが咲いていました。調べたところによると10月や11月にも咲いたりするのだとか・・。これらは「狂い咲き」と言って、その年の気候条件によって季節を勘違いして花が咲きます。

このホタルブクロは少し小さかったですね。

9月21日に清教学園のしらかしの径で撮影

2019年12月9日月曜日

イノコヅチ

これは9月20日に清教学園の専用通学路「しらかしの径」で撮影したものです。「イノコヅチ」です。イノコヅチの名前は茎の節が膨らむ様子(丸く膨らむのですが写真ではわかりにくいですね)を、イノシシの子の膝に見え、槌に見立ててイノコヅチと名付けたのだとか・・。

イノコヅチと言えば「ひっつきむし」として有名ですね。ひっつきむしと言えば、オナモミ、ヌスビトハギ、センダングサなどが有名でしょうか。このイノコヅチは外側に2枚のトゲ状の包葉があり、これで動物などに付き、種子を運びます。


写真は9月20日に撮影

2019年8月9日金曜日

ホタルブクロ

久しぶりの更新です。
 以前ある先生から「ホタルブクロが咲いているよ」と6月11日に教えていただきました。そのあとに観察したものが以下の写真です。グラウンドまで降りる坂の傍で咲いていました。ホタルブクロはその名の通り「子どもたちがホタルを入れる袋として使われた」ということから名前がついています。ホタルブクロは毎年観察できますが、ホタルは最近は少なくなっているようで、私も時々しか見ません。以前は清教学園でも多くのホタルが見られたようですが・・。(学校の近くの小川ではたくさん見られる場所もあります。)これからもホタルをホタルブクロに入れて遊ぶような風情ある風景を残していきたいですね。




上の写真3枚はグラウンドまで降りる坂で6月20日に撮影


6月4日にしらかしの径で撮影

2019年6月7日金曜日

オオカナダモ

生物室に置いてあるオオカナダモに花が咲いていました。オオカナダモは南アメリカ原産で、別名アナカリスとも呼ばれ、金魚草などとして利用されています。葉が薄く、処理をせずにそのまま細胞を観察できることから、よく中学校や高校でも利用されています。葉緑体が移動する原形質流動も簡単に観察することができます。

オオカナダモは日本の侵略的外来種ワースト100にも指定されているほど、繁殖力が強く、水に浮かべておくだけでどんどん増えていきます。

(6月5日に清教学園の生物室で撮影)

せっかくなのでここで水生植物について簡単に説明しておくと、水生植物は生活様式の違いから、次の4つにグループ分けすることができます。
抽水植物・・根は水底の土にあって、茎や葉は水面から上に伸びる。
浮葉植物・・根は水底の土にあって、葉が水面に浮かんでいる。
沈水植物・・根は水底の土にあって、茎や葉は水面下に沈んでいる。
浮遊植物・・根は水中にあり、植物体が水面に浮かんでいる。
さて、オオカナダモはどれに当てはまるでしょうか?もちろん沈水植物ですね!

画像はhttp://www2.kobe-c.ed.jp/shizen/wtplant/wtplant/14006.htmlより

2019年6月6日木曜日

コモチマンネングサ

6月4日(火)に撮影したコモチマンネングサです。コモチマンネングサの名前は「子持ち」と「万年草」という言葉からきています。以前の記事にコモチマンネングサマンネングサは「むかご」で子を増やすと説明しましたが、そこから「子持ち」という言葉が、またCAM植物で乾燥に強いと説明しましたが、そこから「万年草」という言葉が使われているんですね。
以前の記事「むかご」
https://seikyorikabu.blogspot.com/2018/06/blog-post_72.html
以前の記事「CAM植物」
https://seikyorikabu.blogspot.com/2018/06/blog-post_8.html



(6月4日清教学園で撮影)




2019年5月22日水曜日

フジ(ノダフジ)

これは4月25日に清教学園の専用通学路(しらかしの径)で撮影したフジ(ノダフジ)です。つる性植物では、春にこのフジ、そしてそのあとセンニンソウが清教学園ではよく見れれますね。



以前アップしたフジに関する記事です。↓
https://seikyorikabu.blogspot.com/2018/04/blog-post_17.html

2019年5月3日金曜日

セイヨウアブラナ

前回の投稿で春をイメージさせる「サクラ」や「ユキヤナギ」をご紹介しましたが、草本で春をイメージさせるものと言えば「菜の花」ではないでしょうか?

ただし菜の花はあくまでもアブラナ科の黄色い花の呼び名であって、「セイヨウアブラナ」や「セイヨウカラシナ」を指すことが多いです。「菜の花畑に 入日薄れ・・」と始まる「朧月夜(おぼろづきよ)」に登場する菜の花も「菜種油」を取るために畑で栽培されているものなのでしょう。

今では野生化しているセイヨウアブラナをよく見かけます。清教学園の専用通学路「しらかしの径」の入口横に流れる石川の縁でも毎年セイヨウアブラナが咲いています。ただ下に降りれない場所なので、正確にはセイヨウアブラナなのかセイヨウカラシナなのかは見分けることはできませんでした。(セイヨウアブラナは葉が茎を抱くのに対し、セイヨウカラシナは葉が茎を抱かないのが見分けるポイントです。)

(4月19日に撮影)

ユキヤナギとソメイヨシノ

春と言えば桜、チューリップ・・どんな花をイメージするでしょうか?私はユキヤナギが咲いているのを見ると「春がきたな・・」と感じます。毎年、清教学園の通用門近くではソメイヨシノとユキヤナギがセットで満開になるのですが、今年度は少しユキヤナギの開花が早かったですね。そのおかげで入学式にソメイヨシノの満開を見ることができたのですが・・。(写真は3月26日に清教学園で撮影)
昨年度の記事はこちら→http://seikyorikabu.blogspot.com/2018/03/blog-post_31.html




2019年4月12日金曜日

ソメイヨシノ

いよいよ新学期がスタートしました。今年度は入学式に桜が満開になりましたね!(2018年度は入学式には桜の見頃を終えていたので残念でしたが・・。昨年度の記事→http://seikyorikabu.blogspot.com/2018/03/blog-post_29.html)入学式に桜の花が満開だと雰囲気があって良いですね!






2019年2月26日火曜日

シダレウメ

寒さが続いていましたが、だんだんと暖かくなってきました。植物が見頃の季節はもうすぐですね!清教学園では通用門横でシダレウメが綺麗に咲いています。この時期にピンクの花が咲いているとよく目立ちますね!!

(2月26日に清教学園で撮影)


(2月26日に清教学園で撮影)

2019年1月16日水曜日

マサキ(果実)

今の季節、花が咲いている植物を見ることは少ないですが、冬芽や果実、幹などを観察して植物を楽しむことができます。

6月26日にマサキの花についての記事をアップしました。それから約半年後の12月27日に撮影したのがこれです(下写真)。そう、マサキの果実です。4裂し、オレンジ色の仮種皮に覆われた種子が見えていますね!


前回アップしたマサキの記事はこちら↓
https://seikyorikabu.blogspot.com/2018/06/blog-post_26.html