左巻き？右巻き？「ネジバナ」

今日紹介する植物は「ネジバナ」です。その名の通りねじれた花序なので「ネジバナ」の名前がついています。（「花序」とは、花の配列のことを言います。また花がついている茎全体を花序と言ったりもします。花が１つしかついていないものは花序と呼びません。）非常にかわいい花なので、園芸に利用されたりもします。

左下の写真は6/30日に校内で撮影したもの、右下の写真は7/12に校内で撮影したものです。

さて、このネジバナは「左巻き」でしょうか？「右巻き」でしょうか？

植物の場合は「つる」など、左巻きや右巻きは次のように定義されています。

左巻き…下から見て（根の方から見て）反時計回りになるもの。

例）ヘクソカズラ、カナムグラ、オニドコロなど

右巻き…下から見て（根の方から見て）時計回りになるもの。

例）ガガイモ、ヒルガオ、ヤマノイモなど

ということは、上の写真のネジバナは「左巻き」ですね！実際ネジバナは、左巻きと右巻きの両方が存在し、その割合が１：１になっているそうです。…本当かどうか清教学園のネジバナの巻き方を調査してみました！

結果…左巻き１４個体、右巻き２０個体、不明６個体（ねじれが小さく見分けができなかったもの）はっきりと１：１になりませんでしたが、両方観察することができました。また花序がまっすぐになっているものなど、それぞれ個性があって非常に面白いです。皆さんもネジバナの個性を是非観察して下さい。