2017年9月7日木曜日

オジギソウ

久しぶりの投稿です。生物の授業でオジギソウを紹介し、その後も育てていた「オジギソウ」が9月2日(土)に花を咲かせました。オジギソウは南米原産の植物で、日本では沖縄で帰化植物として繁殖しています。本州はオジギソウにとっては温度が低いため、野外で繁殖するまでには至っていません。



オジギソウの特徴はその名の通り、お辞儀したように葉が垂れ下がることです。触れることによって葉が垂れ下がります(接触傾性)。そのメカニズムは以下の通りです。

1、接触刺激によりカリウムイオンが放出される。
2、細胞から水が流出する。
3、水が流出することにより、内側から押し広げようとする力(膨圧)が減少する。
4、膨圧の減少によって細胞の体積が減少し、葉が閉じ葉が垂れ下がる。(膨圧運動)

もちろん細胞に水が戻れば、細胞はもとの大きさに戻るため、葉の様子も元に戻ります。
また、接触刺激がなくても、夜になると葉が閉じ、葉が垂れ下がります(就眠運動)。オジギソウは24時間の内因的なリズム(概日リズム)を持っており、これによって就眠運動を引き起こすと考えられています。

またオジギソウだけではなく、以前紹介したネムノキも同じマメ科ネムノキ亜科に属する植物で同じような特徴が見られます。





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